ストーリーを描く

muvinは撮影に一眼カメラを使用したシネマティックなエンドロールを制作しています。 このシネマティックなエンドロールは2012年くらいから広まりはじめ、今では一眼撮影のエンドロールは一般的になったと思います。 しかしクオリティが高い業者とそうでない業者には明確な差があります。 その差は機材や経験、センスなどももちろん大きいのですが、質の高いエンドロールを作る業者には共通していることがあります。 それは「ストーリー」を大事にしていることです。 感動的な結婚式映像を作るにはストーリーは欠かせません。 では結婚式においてストーリーとはなんでしょうか? 普通に思い浮かべるのは結婚式の進行だと思います。支度をして、挙式をして、披露宴をしてお色直しをするなど、時系列をともなった出来事の流れがストーリーだと考えることもできます。 しかし、結婚式においてのストーリーとは2人の人生そのものを指しています。 2人が両親にのもとに生まれ、友人と汗を流し、仕事仲間と苦労をともにし、そして2人が出会い、結婚する。 つまり2人のストーリーを起承転結とした場合、結婚式は「結」にあたります。 私たちはこの「結」の撮影素材だけで、他の「起承転」も表現しなくてはなりません。 この考え方が結婚式映像でストーリーを描くということだと思っています。 「どうすれば結婚式の素材だけで、2人の人生を表現できるのだろうか?」 この考えに至らないかぎり、本当の意味でシネマティックな結婚式映像を作ることはできません。 これはクリエイターの想いとか情熱で何とかなる問題ではなく、しっかりとしたストーリーテリングの理論と技術を学習しなければ身につかないものです。 とはいえ結婚式というのはイベント自体がよくできているので、綺麗でわかりやすく、エモーショナルな表情を撮影していけば自ずとストーリーは生まれ、感動に結びついていくものです。 だから多くのブライダル映像業者はストーリーテリングという技術を深くは勉強しません。 それよりもいかに撮りこぼしなく美しくかっこよく撮影編集できるかを重視しています。 最終的に感動にいたるのであればストーリーテリングの技術は無くてもよいかもしれません。 しかし結婚式によっては人数も少なく、内容も薄く、会場の絵映えもそこそこなシチュエーションも多々あると思います。 そんな状況で内容の密度や映像美、エモーショナルな表情を重視したところで感動には結びつきません。 ストーリーテリングは「足し算」では無く「掛け算」の表現技術です。 ストーリーテリングの技術を持っていれば、感動要素の少ない状況でも感動を生み出すことができます そしてストーリーを持つエンドロールは人の心に深く長く残る感動を与えてくれます。 同じ会場、同じ進行だったとしても2人のストーリーは様々です。 muvinはこれからも2人のストーリーを大事にした映像を作り続けていこうと思います。


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